100人組手

100人組手とは、極真会館の修行の1つで、文字通り100人とフルコンタクトで組手を行います。所要時間は3~4時間にも及びます。完遂者は2014年現在で11人しかいません。完遂したとしても、非常に大きなダメージが残り、松井章圭・増田章・八巻建志・数見肇は入院したとされ、極真会館でも最も過酷な修行となっています。

【完遂者】
ハワード・コリンズ(1972年)
三浦美幸(1973年)
松井章圭(1986年)
アデミール・ダ・コスタ(1987年)
三瓶啓二(1990年)
増田 章(1991年)
八巻建志(1995年)
フランシスコ・フィリォ(1995年)
数見 肇(1999年)
アルトゥール・ホヴァニシアン(2009年)
タリエル・ニコラシビリ(2014年)

【未達成者】
大山 泰彦(1972年 61人)
中村 誠(1979年 35人)
三好 一男(1979年 45人)
小笠原 和彦(1984年 43人)
ザハリ・ダミヤノフ(2016年 70人)

松井章圭の100人組手

芸術的な蹴りで、次々と相手をKOしていく。20人目あたりからスタミナの消耗が見られるが、その後何度も復活を遂げ、見事100人完遂。これだけの蹴り技を出せば、通常はスタミナの消耗も半端ないはずだが、無駄な動きも無く、早い段階でKOしていった。

 

三瓶啓二の100人組手

増田 章の100人組手

突き、蹴り、とにかく重い。当たればKO。絶妙なタイミングの足掛けがおもしろいように決まる。強い。30人目あたりから、さらに動きが良くなるのには驚く。しかし50人目あたりから徐々に受け手に。77人目あたりからはフラフラ。しかし最後まで気合の掛け声で幾度と無く奮い立つ姿が感動。

八巻建志の100人組手

フランシスコ・フィリォの100人組手

数見 肇の100人組手

非常に安定した組手で、次々と人数がカウントされていく。30人目の長嶋一茂との対戦も危なげなくこなすが、40人目のフランシスコ・フィリォとの対戦から、やや疲れが見え隠れしているようにも見える。100人目は100人組手達成者の八巻建志(健弐)。さすがの鉄人数見も意識朦朧。サンドバッグ状態になりながらも、最後まで戦い抜いた高い精神力は圧巻。

アルトゥール・ホヴァニシアンの100人組手

中村誠の100人組手

まさに重戦車。まるで映画の中で暴れるキングコングのよう、と言えば失礼だが、とにかく面白いように挑戦者が吹き飛ぶ。壊しにいっていると言ってもいい。挑戦者が弱いわけではないのだろうが。この勢いを見れば、誰もが100人完遂を想像しただろう。しかし、やはり相当なスタミナを消費すると見える。20人を超えたころから疲労感がすごい。厳しい表情の大山総裁。そして水を飲んでしまった。冷房も無い真夏の猛暑なのだろう。ほんとうに辛そう。そしてサンドバッグ状態へ。。35人目で大山総裁のストップがかかった。一見すると力任せに見えるこの組手も、突きとケリのコンビネーションが絶妙で、さすが世界一を勝ち取った男と思う。条件が良いときに、もう一度挑戦して欲しかった。それにしても、何が気になるって、このパンチとキックの効果音。クリスペプラーの副音声か!古い。